かつて法律事務所の集客方法は紹介の形が一般的でした。しかし弁護士の数が大幅に増加し飽和状態になっている今、有効なのはWeb集客方法です。
Web集客で成功して、他の法律事務所と差別化してみませんか。
この記事の伝えたいこと
- 能動的な情報探索者にアプローチでき、問題の初期段階でコンタクトを取れる可能性があり、特定の法律分野に特化した集客ができ、地域に密着した集客ができるWeb集客は、法律事務所に向いています。
- 法律事務所をWebサイトで集客力アップさせるためには、「SEO」「リスティング広告」「MEO」という方法があります。
- 法律事務所がWeb集客で失敗しないためには、「専門分野」を明確にし、競合との差別化を防ぎ、「誰に」「何を」伝えるか明確にすることを気をつけながらコンテンツを制作していく必要があります。
- 中小の法律事務所であれば、「弁護士 相続 相談」のような複数の単語を組み合わせて競合が少なく依頼につながりやすいロングテールキーワードを狙うべきです。また、「地域名×悩み」「属性×悩み」など、キーワードを掛け合わせてキーワードを考える方法もあります。
目次
法律事務所がWeb集客するとよい理由3選
法律事務所で弁護士という職業に就いている人には品位ある行動が求められます。日本弁護士連合会の広告規程第5条では、面識のない者に対する訪問または電話による広告を禁止しています。
そのため弁護士は、企業の営業活動としてよく行われている飛び込み営業やテレアポと呼ばれる電話営業は禁止されています。訴訟を考えている人に対して直接電話を掛けることや、メールや書面で勧誘するアプローチが難しいのです。
どちらにせよ飛び込み営業は、本来ではなるべく遠ざけたい紛争を歓迎するようなものであるため、弁護士の営業活動としては問題があるといえます。
このように弁護士の営業方法は限られてしまっているため、Web集客のような集客方法が有効になるわけです。
専門分野をユーザーにアピールできる
法律問題は多岐にわたりますので、弁護士を依頼したい人は「自分の悩みに強い弁護士」を探しています。Webサイトでは、その法律事務所が特に力を入れている離婚、相続、交通事故、労働問題といった分野を明確に打ち出すことができます。
Webサイト内に具体的な解決事例や、その分野に関する弁護士の想い・経歴などのコンテンツを掲載することで、弁護士に相談したい人に対して「この先生なら信頼できる」と感じてもらえる効果があります。結果として、事務所の強みと弁護士を依頼したい人のニーズが合致し、質の高い問い合わせにつながっていきます。
悩みを抱える「潜在顧客」に的確にアプローチできる
法律事務所の営業方法としてWeb集客をおすすめするのは、以下のような理由が挙げられるからです。
- 能動的な情報探索者にアプローチできる
- 問題の初期段階でコンタクトを取れる可能性がある
- 特定の法律分野に特化した集客ができる
- 地域に密着した集客ができる
弁護士に相談したい人の検索意図や目的に合わせたコンテンツを提供することで、「この法律事務所は詳しいので信頼できる」と思われるようになり、真に支援を必要としている人々とつながることができるようになります。
24時間365日稼働する「事務所の顔」になる
Webサイトは、法律事務所の営業時間や営業日に左右されず、24時間365日、情報を発信し続ける「オンライン上の事務所」だといえます。
弁護士に相談したい人は休日や深夜など、思い立ったタイミングで情報を探し、弁護士を探すことが多くあります。その際にWebサイトを持っていれば、弁護士自身の紹介、弁護士費用、解決事例といった弁護士を依頼したい人が知りたい情報をいつなんどきでも提供できますので、法律事務所の機会損失を防ぐことができるのです。
実際にWeb集客で成功されたベリーベスト法律事務所様
実際に自事務所の強みを打ち出してWeb集客を成功させた法律事務所にベリーベスト法律事務所があります。
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圧倒的な情報量と専門サイト
ベリーベスト法律事務所のWebサイトでは、離婚・男女問題や遺産相続、交通事故、労働問題、B型肝炎訴訟・給付金請求などの具体例を挙げて専門性の高さをアピールしています。
各専門分野に対してはコラムなどの膨大な記事コンテンツを掲載し、お悩みごとに解決例を紹介しています。その圧倒的な情報量は弁護士に相談したい人が知りたい情報を見つけることができるようになっています。
豊富なコンテンツ記事で弁護士を依頼したい人が求めている多様な検索キーワードを網羅しており、検索エンジンで上位表示につながる仕組みを持っています。各分野を深掘りする戦略が、弁護士への相談者の信頼獲得につながっていきます。
【遺産相続のコラム一覧】
【B型肝炎訴訟・給付金請求の詳細コンテンツ】
明確な料金体系と相談しやすさの演出
ベリーベスト法律事務所では「初回相談料は60分無料」を謳っています。この対応が弁護士に相談したい人の心理的ハードルを大きく下げています。そして、豊富な解決事例コンテンツをWebサイトに掲載することで、法律事務所相談後でも良い結果を想像させるようになっています。
また、在籍している全弁護士の顔写真やプロフィールに加え弁護士本人からのメッセージをWebサイトで紹介しており、これらはその弁護士の人柄に対する安心感を与える効果があります。
このような法律事務所に対する相談しやすさの演出の積み重ねが、最終的な問い合わせにつながる大事な要素となります。
Webで差をつける!法律事務所の集客力アップ方法とは
法律事務所をWebサイトで集客力アップさせるためには、以下のような方法を活用します。
- SEO
- リスティング広告
- MEO
ここからは、それぞれの方法をご紹介します。
SEO
SEOとはSearch Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略であり、Googleなどの検索エンジンで自身のWebサイトを上位に表示させる対策のことを呼んでいます。例えば、「相続 遺言書」といったワードで検索したときに、自身の法律事務所のWebサイトが上位に表示されるよう工夫していきます。上位に表示されることで、「相続 遺言書」で検索した人が自然にアクセスした法律事務所のWebサイトに訪れるようになります。
このSEOは無料で実現でき効果も長続きするのが特徴ですが、上位に表示されるようになるまでは時間がかかることもあります。
リスティング広告
リスティング広告とは、Googleなどの検索エンジンの検索結果ページに表示される広告のことです。例えば、「相続 遺言書」などと検索したときに、検索画面の上部や下部に表示される広告が該当します。リスティング広告をクリックした人がアクセスした法律事務所のWebサイトに訪れると、広告費用が発生する仕組みです。
リスティング広告は、費用さえかければすぐに集客を始められるのが特徴ですが、広告を止めてしまうと集客も止まってしまうため、長期的に集客を行う場合には他のWeb集客方法と組み合わせることが効果的です。
MEO
MEOとはMap Engine Optimization(マップエンジン最適化)の略のことを言っており、Googleマップなどの地図アプリ上で、上位表示を目指す対策のことです。SEOと同じように、地図アプリでアクセスした法律事務所のWebサイトを検索結果の上位に表示させる方法となります。
「自宅近くの法律事務所を探したい」と考えている弁護士に相談したい人を増やすためには、重要な施策となっています。
知らなきゃ損!法律事務所のWeb集客で失敗しないための重要ポイント
法律事務所のWeb集客で失敗しないためには、以下のポイントに気をつけながらコンテンツを制作していく必要があります。
- 「専門分野」を明確にし、競合との差別化を防ぐ
- 「誰に」「何を」伝えるか明確にする
「専門分野」を明確にし、競合との差別化を防ぐ
近年では、弁護士の数が増加し飽和状態となっています。そこでWeb集客を成功させるためには、他の法律事務所と差別化していくことが成功するポイントとなります。
自身の得意とする分野や過去の実務経験を活かしながら、他の法律事務所との違いを明確に伝えることが重要です。掲載しているコンテンツを特定事件の分野に特化することで、他の法律事務所との差別化を図ることができ、集客を成功させられるようになります。
「誰に」「何を」伝えるか明確にする
ターゲットとなる弁護士への相談者のペルソナ(利用する典型的な相談者像を、具体的な人物として詳細に設定したもの)を設定します。例えば、「離婚で悩む30代女性」や「事業承継で悩む60代男性経営者」といった人物像です。
すべての分野に対応しようとすると、訴求力が弱まってしまい、結果的に他の法律事務所との差別化できなくなる可能性があります。
そのうえで、ターゲットが「何に悩み、何を不安に感じ、どんな言葉なら響くか」を考えて情報発信することが、問い合わせにつながっていく鍵です。
「弁護士を探す人」はこんなにいる!データで見る検索需要
弁護士を探す人は、Web上にたくさん存在しています。
KW | 検索数 | CPC($) |
---|---|---|
離婚 | 110,000 | 1.24 |
離婚 弁護士 | 27,100 | 6.84 |
離婚 訴訟 | 1,000 | 2.13 |
自己破産 自営業 | 210 | 3.58 |
自己破産 相続 | 210 | 2.22 |
弁護士 相続 相談 | 320 | 5.84 |
相続 | 74,000 | 1.77 |
相続 遺言書 | 590 | 0.66 |
出典:ラッコキーワード
特に「離婚」についてはGoogle上の月間検索数が11万にも上っており、インターネット上には膨大な潜在顧客が存在する証拠となっています。
また、「離婚 訴訟」や「相続 遺言書」など、ユーザーの具体的な悩みが分かるキーワードを知ることができます。検索キーワードは悩みの可視化であり、顧客理解のヒントになるのです。
貴所が扱うキーワードで対策を!
読者自身の専門分野でも検索需要を調べるよう、具体的なワークを行うようにしましょう。
検索キーワードには、「相続」のような検索エンジンにおける検索回数が多いメジャーなビックキーワードと、「弁護士 相続 相談」のような複数の単語を組み合わせた、より具体的な検索キーワードであるロングテールキーワードがあります。
とかくビックキーワードに目が行きがちですが、中小の法律事務所であれば、競合が少なく依頼につながりやすいロングテールキーワードを狙うべきだといえます。また、「地域名×悩み」「属性×悩み」など、キーワードを掛け合わせたキーワードを考えるのも検索需要を探すのには良いでしょう。
自事務所の強みが活きる「勝てる場所」を見つけることが、Web集客の要だといえます。
法律事務所のWeb集客でよくある質問
法律事務所のWeb集客について、よくある質問とその答えを以下でご紹介します。
Q1:Web集客にはどのくらいの費用がかかりますか?
A1:Web集客は、その実施する手法によって費用は異なってきます。ただ、おおよそのWeb集客サービス料金の費用は以下のサイトを参考にしてください。
Q1:効果が出るまで、どのくらいの期間がかかりますか?
A2:Web集客の手法によって効果が出るまでの期間は様々です。リスティング広告は一般的に数日で効果が期待できますがその一方、SEOはGoogleに評価されるまで時間がかかり、一般的には半年~1年単位の期間を見る必要があります。
短期で効果が期待できる広告と、すぐには効果が出ないけれども長期的な資産となるSEOを組み合わせることがWeb集客成功の鍵となります。
Q1:専門の業者に依頼した方がよいですか?
A3:専門の業者は保有している専門知識を活用できたり弁護士先生が費やす時間短縮ができたりするというメリットは大きいですが、依頼することで費用もかかってきます。法律業界に詳しく、実績のある業者を選び、費用対効果を吟味しながら選ぶようにしましょう。その際でも業者に丸投げせず、法律事務所も主体的に関わっていくことが成功につながっていきます。
成功している法律事務所の成功事例
CMSproでは、Web集客がうまくいっていない法律事務所から相談があり、SEO対策を行うことになりました。主に毎月のコラム記事の更新といった施策を実行した結果、2022年11月にWebサイトの公開をしてその1年後にはWebサイトにアクセスしてWebサイトを離れるまでセッション数1494、成果につながったCV数が11だったところ、その2年後には、セッション数6,624、CV数32まで増加することに成功しました。
この記事のまとめ
法律事務所は、飛び込み営業や電話営業は禁止されています。このように弁護士の営業方法は限られているため、Web集客のような集客方法が有効です。Web集客は、能動的な情報探索者にアプローチでき、問題の初期段階でコンタクトを取れる可能性があり、特定の法律分野に特化した集客ができる上、地域に密着した集客ができることからおすすめです。
法律事務所のWeb集客でお困りのことがあれば、CMSproへご連絡ください。

監修者谷口 翔太リンヤ株式会社 代表取締役
2007年「リンヤ株式会社」を創業。WEBマーケティング歴17年。草創期より一貫してWEBマーケティング の専門家として、多くの企業の収益向上に貢献。これまでに手がけた企業は2902社。豊富な経験を活かし、SEO対策を中心とした効果的なWEB施策により集客最大化を図る。HP制作から運用まで顧客企業をトータルでサポートしている。