製造業
製造業がやるべきマーケティングとは?
問合せ数1500%増した成功事例から解説
自社の製品を見込み客に知っていただき、販路を拡大するためには、どうしても従来の営業だけでは限界があると言わざるを得ません。誰もがネットで情報を収集する今の時代はWeb集客も取り入れていく必要があります。今回は75年と長い歴史をもつ部品・ねじの加工製造会社様のホームページリニューアル・SEO対策の事例をご紹介します。
月間アクセス数は4年半で600件から14,000件と23倍に、お問合わせ件数も15倍に増加しました。こうした圧倒的な成果が得られた理由を運用担当者である松井に聞いてみました。製造業で集客にお困りの経営者の方、ご担当者の方必見です。
自社でリスティング広告を運用するも
効果測定ができていない
■ ご依頼された経緯クライアント様は創業から何十年も経ち、新規顧客の獲得に苦労されていました。もともと自社でリスティング広告を運用されていましたが、ホームページがそれに合ったものになっておらず、効果測定も十分にできていなかったということでした。
作成してからずいぶん期間が経っており、掲載されている情報も不十分であったと感じていらっしゃったそうです。また、顧客の幅を拡げるために、取り扱い商材を増やす取り組みもされている最中ということでした。そこで、SEOや広告経由で問い合わせを増加させることと、ホームページのリニューアルをして新しい情報を盛り込み発信したいということで、弊社にご依頼いただきました。
- 前回のホームページ作成から随分時間が経ってしまい充分な自社情報の掲載が出来ていない
- リスティング広告を始めるもホームページの分析ができる人材がいない
- ホームページを通して社内技術や専門知識を顧客に伝えたい
まずは徹底したヒアリングを行い、左記のような当時抱えられていた課題を洗い出し、その上で運用を開始するにあたって競合も含めた業界全体の動向をリサーチしました。製造業全体の傾向としてSEO対策を行っている会社が少ないため、しっかりとSEOを強化することで比較的早期にWeb上で有利なポジションに立てるのではないかという仮説を立てました。
一方で、明確なビッグキーワードがない分野であったため、ターゲットニーズが高い複合キーワードを選定し、それをターゲットとしてSEO対策を行っていくという方向性を打ち出しました。
古くなったホームページの情報を一新
SEO対策で月間アクセス数960%アップ!
■ 運用開始時の状況
当時のホームページへの月間アクセス数は600件程度、Webからの問い合わせ数はほぼ0という状況でした。作成してから長期間経過しているため掲載されている情報が古い、新しく取り扱いをはじめた製品や技術の情報が載っていない、リスティング広告とのミスマッチを起こしているという課題もありました。
そこで、2018年10月にホームページをリニューアル。デザインはもちろん情報も網羅した上で、先述のようにターゲットニーズが高いニッチなキーワードを中心にSEO対策を開始しました。
- アクセス数・問い合わせ数が伸びない
- 前回のホームページ作成から随分時間が経ってしまい充分な自社情報の掲載が出来ていない
- リスティング広告を始めるもホームページの分析ができる人材がいない
- ホームページを通して社内技術や専門知識を顧客に伝えたい
外注先を探している方や製造業に参入された方をターゲットとし、新しい商材や技術を中心に自社の製品やサービスをわかりやすくコラム形式で紹介するページを増やしていきました。コラム記事は業界によって内容はもちろん適した文体や雰囲気も異なります。クライアント様はBtoBの会社なので、親しみやすさよりも信頼度の向上に貢献できるようなテイストで記事を作成しました。
ターゲットキーワードを含んだコンテンツが増えることによって、月間アクセス数が約5,800件以上となり、9.6倍=960%UPを実現したのです。
Googleアップデートでアクセス数下落‼
3つの対策で、以前を上回る回復を達成
■ 2020年12月のGoogleアップデートによる影響Googleでは検索の精度やユーザーの利便性を向上させるために、定期的にアルゴリズム(キーワードに対して検索結果画面を表示させるまでの仕組み)のアップデートが実施されています。
これによって大きく検索順位が変動することが多いのです。
直近では2020年12月に大幅なアップデートが実施され、実際にクライアント様のホームページも大きく順位が下がり、アクセス数も2,000程度にまで下落してしまいました。
- 2020年12月に実施された Googleアップデートでアクセス数及び検索順位が大幅下落
2020年12月のアップデート後に「プライバシーポリシーの内容をより充実して信頼性を担保する」「サイト速度の改善」「コラム記事の階層見直し」という3つの施策を実施しました。プライバシーポリシーとサイト速度の改善は、アクセス数の増加など目に見えた効果は見られなかったものの、ユーザーの利便性を向上させるためには必須の施策です。
コラム記事の階層については、製品や技術のカテゴリごとにハブとなるページを作成し、その下層に各ページを配置して各コンテンツへの動線を改善するという施策によって、検索順位が上がり、アクセス数が増加に転じました。
キーワードを厳選し、質を高めることで
運用開始時に比べアクセス数は2,300%増に
■ セッションUPを目指す
上記の対策が成功し、アップデートによって減少してしまったアクセス数は回復しました。アップデートによってコンテンツの質がよりシビアに問われるようになった一方で、やはりコンテンツの量を多くして情報を網羅することと、更新頻度を多くして鮮度が高い情報を発信するほうが、効果につながりやすいことには変わりありません。
さらに検索順位を高めて多くの方に見ていただけるように、継続してコラム記事を作成することにしました。
- Googleアップデートによってコンテンツの質がより求められている中でアクセス数を伸ばしていきたい
ターゲットキーワードの中でも特に検索ボリューム(そのキーワードが何回検索されたかという指標)が高いキーワードを厳選し、それに沿った価値のあるコラム記事を作成。月に2回程度新しいコラム記事を公開し、情報の質と鮮度を高めました。
その結果、アクセス数はさらに伸びていき、現在では月間14,000件(2,300%増)を達成しています。
コンテンツの質を上げる
- ① ターゲットのニーズにあったキーワードを厳選
- ② 更新頻度をあげて情報の質と鮮度にこだわる
SEO対策を行っているHPは営業担当者と同等の働きをする
運用前と比較して現在では、
アクセス数 600 → 14000
お問合わせ数0 → 15
今ではホームページからお問い合わせいただいたお客様だけで仕事が回せ、十分な収益が出ています。飛び込み営業やテレアポなどの営業活動が不要となり、業務効率の改善や既存顧客の満足度向上にもつながっています。
SEOの月額費用だけで新規顧客の獲得ができていて非常にコスパが高いということで、クライアント様には大変喜んでいただいております。また、SEOの施策の一環として作成したコラム記事が社員教育の教材としても役立っているという副次的効果も得られているとのことです
担当スタッフプロフィール
松井セールスチーム/マネージャー
2018年、CMSproを運営するリンヤ株式会社に入社。
運用チーム(現マーケティングチーム)にて、WEB集客戦略立案の上流工程からSEO対策・リスティング広告の施策実行までを従事。
2021年、セールスチームマネージャーとして、多くの企業様へWEB集客のコンサルティングに従事。
主な成果
- SEO対策開始1年半で売上3倍を達成
- SEO対策開始1年で月間アクセス数4.2倍を達成
- SEO対策開始6ヵ月でビックキーワード1位を獲得
- リスティング広告運用開始1年で月間成約件数5倍を達成
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