ホームページを制作して無事に公開できたとしても、その後も適切な保守管理と運用が必要になります。
保守管理は、ホームページを正常な状態に保つ、外部から攻撃を受けた際にも対処するといったサイトのヘルスケアが主な目的となります。一方でホームページの運用とは定期的にサイト内の情報や見え方を更新・追加・修正していくことを指し、特に集客目的のサイトの場合は、必須レベルの対応事項と言えます。とはいえ、いくら運用していたとしても、保守管理が疎かになっていると思ったような成果に結びつかない可能性もあります。
本記事ではホームページの保守管理の必要性と怠った場合のリスクや費用相場についてご紹介します。
目次
ホームページの保守管理とは?
上述の通り、ホームページの保守管理とは正常な状態を維持する、外部からの攻撃を受けた際にも対処するといったことを指します。
具体的には、ホームページが稼働するために必要なサーバーやドメインの管理、WordPressなどのCMSを使用して構築しているサイトの場合は、そのCMSの管理が必要です。ここでいう“管理”とはサーバーやCMSのバージョンの更新作業やデータのバックアップの取得といった少々技術的な知識や操作が求められることだけでなく、単純にレンタルサーバーを利用している場合はその維持費の支払いなど事務的な領域も含まれます。
各種用語解説
- サーバー:ホームページのデータを入れておくための領域のこと。レンタルサーバーを利用することが多く、月数千円の維持費用が必要。
- ドメイン:インターネット上の住所のようなもの。https://○○などのURLの一部(本サイトの場合はcms-professional.net)のこと。基本的に年間数千円の維持費用が必要。
- CMS(Contents Management System):ホームページを簡単に管理・更新できるシステムのこと。No.1シェアのWordPressは無料で使用できる。
【保守管理を怠った場合のリスク】ホームページ運営時のよくあるトラブル例
保守管理をしていない場合、以下のようなトラブルに見舞われる可能性があります。
- 例1:サーバー・ドメインの管理情報が分からなくなってしまった
- 例2:使用しているCMSのバージョンアップ作業ができず、サイトの挙動が重くなる
- 例3:ホームぺージを編集をしていたらエラーが出て、表示されなくなった
続いて上記のよくあるトラブル例についてもう少し詳しく見ていきましょう。
例1:サーバー・ドメインの管理情報が分からなくなってしまった
ホームページの担当者が辞めたり、社内で情報がまとまっていないとこのようなことが起こります。サーバーやドメインの管理画面にログインができなくなると、契約更新ができずにホームページが表示されなくなる、復旧にも時間がかかる等のトラブルに繋がります。
ホームページに関係するログイン情報の管理や各種媒体との契約更新も事務的な側面が強いですが、ホームページを適切に維持するという点では、れっきとした保守管理といえます。
例2:使用しているCMSのバージョンアップ作業ができず、サイトの挙動が重くなる
WordPress等のCMSを使用している場合は、バージョンアップ作業が必要になります。この作業を怠ると、ホームページが著しく重くなったり、最悪の場合正しく表示されなくなることがあります。
またバージョンアップの内容にセキュリティ対策が含まれている場合は、放置することでハッキングされてウイルス被害に遭うこともあります。会社サイトの場合、このような事が起きると、企業イメージにも悪影響を及ぼしかねません。
例3:ホームぺージを編集をしていたらエラーが出て、表示されなくなった
専門知識を持った担当者が社内にいない場合、このようなトラブルが起きると外部業者に依頼してサイトを修正する必要があります。ホームページがエラー表示のままだと、検索エンジンからの評価が下がり、検索順位が落ちてしまうこともあります。外部業者へ依頼してスムーズに復旧する場合もありますが、業者のレベルによっては復旧が難しい事もあります。
ホームページの保守管理の主な内容
ホームページの運営に重要な保守管理ですが、実際にどんな作業が必要なのでしょうか。ここからはホームぺージの保守管理の具体的な内容を項目別に詳しく解説します。
①サーバー、ドメインの更新
ホームページにおけるサーバーとドメインの関係は、ホームページが「家」だとするとサーバーは「土地」でありURLを意味するドメインは「住所」であるといえます。賃貸住宅に住み続けるためには、その土地と住所の料金を支払い続けて契約更新を続けないといけないのと同じように、ホームページを開設して使い続けるためにはサーバーとドメインの契約更新をする必要があります。
家賃を滞納しているのと同じように、もしホームページをそのままにしてサーバーやドメインの契約更新をしないと、ホームページが表示されなくなってしまいます。その場合、ホームページを復旧させようとすると別途料金も必要になりますし、余計な手間も必要になってきます。
ホームページを保守管理する際には、基本となるサーバー、ドメインの契約を更新を忘れないことが大切です。
サーバー、ドメインの維持費用は?
ホームページを運営する場合、一般的にはレンタルサーバーを利用することが多く、その場合のサーバー維持費はサーバーを提供する会社によって異なります。概ね月額数百円~月額3,000円程度が一般的です。
ドメインの費用は、取得するドメインの種類(「○○.com」「○○.net」「○○.co.jp」など)によって異なりますが、年間で2,000円程度からとなっています。
②SSL証明書の発行
SSL証明書とは、ブラウザとWebサーバーの間で通信データの暗号化を行うための電子証明書です。個人情報等の送信されたデータを保護したり、サイトの運営者(組織)が実在することを証明する役割があります。
このSSL証明書は有効期限が設定されているので、有効期限の前に更新をする必要があります。そこでもし更新を忘れてしまうと、ホームページがSSL化されなくなり、そのホームぺージ自体が表示されなくなったり、ブラウザのアドレスバーに「保護されていない通信」等のメッセージが表示されます。
SSL証明書は個人情報の保護や、ホームページのSEO対策にも必要なものなので、サーバードメインと併せて、忘れずに更新しましょう。
SSL証明書の維持費用は?
SSLには有料のものと無料のものがあります。SSL認証方法には、ドメイン認証型(DV)、実在証明型(OV)、実在証明拡張型(EV)の3タイプがあり、認証レベルによって年間数千円から数十万円の費用がかかってきます。
SSLの暗号化強度においては無料のものでも有料のものと違いはありません。有料のSSLはWEBサイトの所有者を表すことができるので、信頼性が高いものとなります。サイトや企業の規模感に合わせて有料か無料か選ぶとよいでしょう。
③CMSのバージョンアップ
CMS(Contents Management System)ツールを使用してホームページを制作している場合、定期的にバージョンアップファイルが更新されます。このバージョンアップ作業をすることにより、新しい機能やセキュリティパッチが導入され、システムの安定性やセキュリティを保つことができます。
しかし、更新されたバージョンがホームページの仕様と合わないということもあるので、更新されたバージョンアップ内容は確認してから更新しましょう。
仕様と合わないから、バージョンアップを放置することは避けましょう。
④各種環境へのホームページの適用
ホームページを維持するだけでなく、最新のブラウザ(Chromeなど)やPC/スマートフォン/タブレット等の各種端末においても、しっかりと表示されることが重要です。日本では、ChromeやSafari、Edgeのブラウザシェアが高いため、最低限それらのブラウザ上で各種端末からアクセスできるかチェックするとよいでしょう。
例えばスマートフォン対応していないホームページはユーザーにとって閲覧しづらいホームぺージとなり、サイト全体がマイナスの評価をGoogleなどの検索エンジンから受けてしまい、検索結果に出てこず、サイトへの流入に繋がらないといったことにもなりえます。
ホームぺージの保守管理を委託する場合のサービス内容は?
ここまでは、誰が保守管理をするかに関わらず重要な作業内容をまとめてきましたが、仮に外部に委託する場合、前章の作業の他、以下のような対応も保守管理サービス内に含んでいることがあります。保守管理サービスを利用する場合、前提として月額数千円の費用が発生し、その中で対応してくれる作業、別途見積りが必要な作業があります。
⑤サポート窓口
外部に保守管理を委託した場合、ホームページや使用しているCMSの操作案内や問い合わせについて対応もサポート窓口が行ってくれます。何かあった時にどこに連絡すればよいか分からない、不安な場合は、保守管理サービスの利用がおすすめです。
⑥バックアップの取得&復旧対応
ホームページのデータのバックアップを定期的に取得し、さらに何か問題が起きた際にそのデータを使用して復旧作業を行ってくれます。
バックアップデータをサーバー側で取得している場合もありますが、いざ復旧でデータが必要になっても、利用手続きなど地味に時間がかかって手間が多いため、こちらも保守管理サービスの利用がおすすめです。
⑦ぺージの更新・修正
ホームページ内の修正を行います。画像の差し替えやテキストの変更は業種や業態によっては頻繁に起こる場合があります。
大幅なカスタマイズやページの追加などが必要となるときには、別途、見積りが必要となる場合が多いです。
⑧解析ツールの設定
GoogleAnalyticsのような解析ツールの設定など、ホームページのパフォーマンスに関するレポーティングも対応している保守管理会社もあります。特に集客目的のホームぺージの場合はいれることで、WEB集客におけるホームページのパフォーマンスを可視化できます。
解析ツールの設定は保守管理会社によって異なり、設定のみ無償や、有償でサポート対応も可能な会社もあります。
【月額5,980円】CMSpro独自の“集客サポート付き”保守管理サービス
CMSproでは他社にない自社独自の強みとして、一般的な保守管理に加えて、WEB集客サポートも保守管理費用内で対応しております。
詳しくはこちらのCMSproの保守管理サービスページをご覧ください。ホームページの保守管理を委託する場合の費用相場
ホームぺージの保守管理を運用代行業者に依頼する場合、サポート内容によって費用も大きく変わってきます。相場としては月額数千円〜5万円程度となりますが、保守管理に関する作業を自社で対応するほど、費用は安く済みます。
サーバー、ドメインの更新やSSL証明書の発行など最低限の保守管理であれば、月額1万円前後で済みます。ホームページの機能追加やコンテンツ修正などを行う場合、基本的には別途費用が発生します。
保守管理は自社でもできるが専門家に依頼した方が安心!
ホームページの保守管理は自社で行うことは可能ですが、本来業務の片手間にホームページの保守管理をすると考えるとこまめなメンテナンスは難しいといえます。そこで万が一、トラブルに遭ったときのことを考えると専門知識が必要となり専門のホームページ保守管理会社に依頼したほうが後々のことを考えると決してムダなコストとはいえないでしょう。
保守管理を外部の会社に依頼するときはサポート範囲の確認を!
ホームページ保守管理を外部の会社に依頼するときはサポート範囲の確認をしましょう。
例えば、サポート窓口一つにしても電話対応可能なのか、メール対応のみなのか自社やホームぺージ担当者の状況に合っているのか確認することが大切です。
ホームページ保守管理を依頼する前に、自社のサポートしてほしい範囲とサポート内容が合っているか確認し、安全なホームぺージ運用ができる保守管理会社を選びましょう。
まとめ~ホームぺージは定期的なメンテナンスが重要!
ホームページは作った後にそのまま放置していると、古い情報がいつまでも残り、アクセスされないホームページになります。
そこで、ホームページ内の記事を随時更新したり最新情報をお知らせしたりするのはもちろんのこと、ホームページの「保守と管理」が必ず必要です。そこにはサーバー、ドメインの管理やアクセス解析のほか、ホームページにトラブルが発生した際の復旧作業なども入ってきます。自社のホームページは常に最適な状態に保つようメンテナンスしておくことで、ホームページを運用している効果を最適化できるようになります。
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