通常、PCでスクリーンショットを行うと画面で表示されている部分だけしか撮れません。しかしブラウザの拡張機能を使うことで、ウェブページ全体のスクリーンショットを撮ることができます。
拡張機能をブラウザにインストールすればワンクリックでウェブページ全体のスクリーンショットを撮影できるようになるほか、指定した範囲のスクリーンショットを撮ることが可能です。本拡張機能はchromeウェブストアから提供されていますが、Google ChromeだけでなくEdgeやFirefox、Safari、Operaなど、Chromiumベースのブラウザであればどれでも使用ができます。
本記事では、類似の機能を持つFireShot以外の拡張機能も紹介します。
目次
Chromeの拡張機能「FireShot」の特徴&メリット・デメリット
対応ブラウザ |
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ダウンロードページ | https://chrome.google.com/webstore/detail/take-webpage-screenshots/mcbpblocgmgfnpjjppndjkmgjaogfceg |
ユーザー数 | 3,000,000人以上(Chrome版) ※2022/9/14現在 |
導入難易度 | ダウンロードして有効化するだけ ※非常に簡単 |
ログイン | 基本不要 ※有料版利用時のみ必要 |
有料版 | あり |
日本語対応 | 対応済み |
FireShotをインストールしておけば、ウェブページ上の右クリックメニューか、拡張機能ツールバーにあるFireShotアイコンをクリックするだけで「ウェブページ全体をスクリーンショット – FireShot」というメニューが表示されるようになります。ウェブページ全体だけではなく、画面に表示中の箇所のみの撮影や、ページ全体から撮影箇所を自由に選択してお好みのスクリーンショット方法を選択すれば、ワンクリックでスクリーンショット画像が保存されます。
FireShotはメニュー表示が日本語対応しており、ぱっと見でわかりやすく、無料版であればログインや登録の必要がなくすぐに利用ができます。ただし撮影した画像の履歴は残っておらず、過去に撮影した画像の再ダウンロードはできません。
FireShotのダウンロード方法
FireShotのダウンロード方法を解説します。Google Chrome版に準拠した説明ですが、他のブラウザであってもほとんど変わりません(ダウンロード先が各ブラウザ版のストアになる程度の差)。
- ダウンロードページにアクセスし、Chromeに追加をクリック
- 確認が出るので「拡張機能を追加」をクリック
以下、画像付きで解説します。
まず初めに、FireShotのダウンロードページにアクセスしましょう。
次に、右上にある「Chromeに追加」と書かれた青いボタンをクリックします。
「拡張機能を追加」をクリック後、ダウンロードが完了すると上の画像のようなwelcomeページが表示されます。
表示されたら、右上にある拡張機能のバー(パズルのピースのようなアイコン)をクリックし、「青い背景にSの字が書かれたアイコン」と「ウェブページ全体をスクリーンショット」の文字が表示されていたらダウンロード完了です。
左側にあるピンのマークをクリックすると拡張機能のバーの中にSのアイコンが固定表示されるようになり、こちらをクリックするだけで撮影が行えるようになります。ピンのマークもクリックして青色の表示にしておきましょう。
【図解】FireShotの使い方と撮影方法
次にFireShotの使い方と撮影方法をご紹介します。
FireShotでスクリーンショットを撮影する方法|3機能あり
FireShotでスクリーンショットを撮影する主な方法として、「ウェブページ全体の撮影」、「画面に表示中の箇所のみ撮影」、「選択範囲を撮影」という3つがあります。
ページ全体をキャプチャの使い方|サイト全体の撮影
- 表示したいページを開く
- 拡張機能のツールバーにあるFireShotのアイコンをクリック
- 「ページ全体をキャプチャ」をクリック
ページ全体を撮影したい場合は、撮影したいページを開いてから拡張機能のツールバー(画面右上)にあるFireShotのアイコンをクリックし、「ページ全体をキャプチャ」をクリックすることで撮影が行えます。
※アイコンが見当たらない場合はパズルのピースのようなアイコンをクリックすると導入している拡張機能の一覧が表示されますので、そちらからFireShotのアイコンをクリックすれば上の画像のような表示が出てきます。
撮影が完了すると自動的に以下のような画面に移動します。保存はこの画面から可能です。
※詳しい保存方法は「FireShotで撮影した画像を保存する方法【PNG・JPG・PDF】」で解説します。
表示部分をキャプチャの使い方|画面に表示中の箇所のみ撮影
- 表示したいページを開く
- 拡張機能のツールバーにあるFireShotのアイコンをクリック
- 「表示部分をキャプチャ」をクリック
※Ctrl+Shift+Sでもキャプチャが可能
今画面に表示している範囲を撮影したい場合は、撮影したいページを開いてから拡張機能のツールバー(画面右上)にあるFireShotのアイコンをクリックし、「表示部分をキャプチャ」をクリックすることで撮影が行えます。
また、この機能のみ、「Ctrl+Shift+S」のショートカットキーを用いることでも撮影が可能です。
※アイコンが見当たらない場合はパズルのピースのようなアイコンをクリックすると導入している拡張機能の一覧が表示されますので、そちらからFireShotのアイコンをクリックすれば上の画像のような表示が出てきます。
撮影が完了すると自動的に以下のような画面に移動します。保存はこの画面から可能です。
※詳しい保存方法は「FireShotで撮影した画像を保存する方法【PNG・JPG・PDF】」で解説します。
選択範囲をキャプチャの使い方|Windows標準機能とほぼ同じ
- 表示したいページを開く
- 拡張機能のツールバーにあるFireShotのアイコンをクリック
- 「選択範囲をキャプチャ」をクリック
- 選択モードに移行(動画再生など画面上の動きは停止する)
- 切り取りの起点になる位置をクリック
- マウスを動かして切り取る範囲を選択
- 選択したら画面を再度クリックして切り取る範囲を確定する
この機能はWindows標準搭載の「Snipping Tool」とほぼ同じですが、こちらは撮影開始時点で画面上に移っていない範囲のスクリーンショットまで撮影できるのが特徴です。
使い方は、他の機能と同じように撮影したいページを開いてから拡張機能のツールバー(画面右上)にあるFireShotのアイコンをクリックし、「選択をキャプチャ」をクリックします。
すると、撮影範囲の選択モードに移行し、画面に少し透明感が出ますので、ここで切り抜きを開始する起点となる場所をクリックしましょう。
クリックしたら、今度はマウスを動かして撮影する範囲を選択していきます。
※撮影する範囲は四角形上に選択するため、上の画像では画面の左上を起点とし、マウスカーソルは右下に動かしています。
撮影したい範囲にマウスカーソルを動かし終わったら、そのままマウスをクリックすると撮影範囲が確定し、撮影が行われます。
撮影が完了すると自動的に以下のような画面に移動します。保存はこの画面から可能です。
※詳しい保存方法は「FireShotで撮影した画像を保存する方法【PNG・JPG・PDF】」で解説します。
FireShotで撮影した画像を保存する方法【PNG・JPG・PDF】
撮影完了後に移動するページの右側にある「アクション」項目から保存が行えます。
- 画像として保存:
設定(後述)で設定したPNGまたはJPG形式で保存する - PDFとして保存:
PDFファイル形式で保存する - Email:
メールで送る(PNG・JPG・PDFに対応) - クリップボードにコピー:
PCのクリップボードにコピーする(ペーストで貼り付けが可能) - 印刷:
印刷する
FireShotの設定を変更する方法【デフォルトの保存先のカスタマイズなど】
撮影完了後に移動するページの下部にある、歯車のアイコンがついた「セットアップファイル名テンプレート…」という箇所をクリックすると設定画面に移動します。
- 名前を付けて画像を保存:
使用するファイル形式を設定 - 「名前を付けて保存」ダイアログを非常にする:
チェックを入れるとダイアログが非表示になる - 保存後にダウンロードしたファイルを表示する:
保存完了時に自動で画像ファイルやPDFファイルが開かれる - 保存後にタブを閉じる:
保存完了時に、スクショを撮影した際に表示された確認画面のタブが自動で閉じられる。 - デフォルト出力フォルダ:
保存場所を開いた際にデフォルトで表示されるPCのフォルダを設定する。初期状態では、拡張機能インストール時に自動生成される「FireShot」フォルダ(※「ダウンロード」フォルダ内)が設定されている - デフォルトファイル名:
保存時に自動生成されるファイル名を設定する。任意の文字のほか、ページタイトル等を自動挿入することも可能。 - キャプチャ:
無限スクロールページに対応したスクショを撮影する(※有料版のみ) - ショートカット:
ブラウザ全体のショートカット設定画面を開く - FireShot API:
WEBサイト内にFireShotを使ってページのスクショを取る機能を実装する為の設定。通常は使用しない。
※設定完了後は「適用」をクリック
FireShotに類似する拡張機能をご紹介
最後に、FireShotと似た機能を持つ拡張機能をご紹介します。
GoFullPage|履歴を残せるが撮影機能が少ない&日本語未対応
対応ブラウザ |
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ダウンロードページ |
https://chrome.google.com/webstore/detail/gofullpage-full-page-scre/fdpohaocaechififmbbbbbknoalclacl/related https://microsoftedge.microsoft.com/addons/detail/gofullpage-full-page-sc/hfaciehifhdcgoolaejkoncjciicbemc?hl=ja-jp |
ユーザー数 | 5,000,000人以上(Chrome版) ※2022/7/27現在 |
導入難易度 | ダウンロードして有効化するだけ ※非常に簡単 |
ログイン | 基本不要 ※有料版利用時のみ必要 |
有料版 | あり ※画像の編集機能のみ |
日本語対応 | 未対応(英語) |
Google Chromeの拡張機能と同様にMicrosoft Edgeの拡張機能として用意されているスクリーンショット機能がGoFullPageです。FireShotと同じく基本無料で利用でき、無料版であればログインや登録なども不要です。
FireShotとの違いは日本語に対応していないことです。機能もウェブページ全体のスクリーンショットのみであり、画面表示中の範囲のみの撮影や任意の範囲の撮影は行うことはできません。ただ撮影履歴を残せるため過去に撮影したスクリーンショットの再ダウンロードができ、再撮影が不要なところはメリットだと言えます。
機能がシンプルで使いやすい拡張機能であるため、Google Chromeの拡張機能としてはFireShotよりもレビュー数は多くなっています。